Strawberry on the shortcakes



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    なんだろ……


ここはキッチン
私、キッチンに立ってる


あれ?でも微妙にうちと違う


調味料が たくさんある


ナツメグ、バジル、オレガノ…
オリーブ油もなんだろ3種類くらい並んで……


私、そんなに料理しないよ?




「行ってくる」


男の人の声がして
キッチンを見向きもせず
すたすた玄関へ行ってしまう



〔もぉ、どうして、こっち見てくれないかなぁ…〕



――――――え?



誰かの想いが
私の頭の中に流れてきて


意志とは関係なく
身体が勝手に動いてキッチンを出て
男の人の後を追い玄関へ向かう



スニーカーの靴ひもを結ぶ
丸まった背中に



『柊ちゃん』


………?私の声?
勝手に口が……



『柊ちゃん。早く帰ってきてね』



「はい、はい」



あれ?この男の人って……



ゆっくり立ち上がり
こちらを振り返る


可愛い男の人



「いつも
早く帰ってきてるでしょう?」



…………先生?



「じゃ行ってきます」


そう言ったあと
少し困った顔をしてから


チュッて軽くキスをした


〔えへへ~///嬉しいなぁ〕


〔照れた顔がすごく好き〕


〔柊ちゃんの全部全部が大好き〕



柊ちゃん、だぁ~いすき



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