Strawberry on the shortcakes
ただ泣くことしか出来なかった
先生はもう何も言わなかった
この手を少し伸ばせば
触れられる距離にいるのに
私はもう二度と先生に触れることの出来ないところに流されてるような気がした
沈黙を破ったのは
何度も忙しなく押されるインターホンだった
ピンポン、ピンポン
先生は少し怪訝な表情を浮かべ
ドアの方を向いてから
だるそうに立ち上がる
その身体を支えようと
ベッドから腰を上げながら
手を添えようとすると
「いらない」
短く でも はっきりと
先生は私を拒絶した
―――――――いらない……
寝室を出て行く後ろ姿が
涙でにじんで
「……どう…すればいいの…?」
1人残された時を止めた部屋で
結の遺影を見上げ訊いた
「……ねぇ、どうしたら…いい?
教え…てよ………
…柊ちゃんが…」
柊ちゃんが
こんなところにいる
どこにも行けずただ立ち止まり
思い出は優しいだろうけど
彼を抱きしめてはくれないよ
「夢を……私に…夢を見せてる……でしょ…?
だったら…教えてよ………
どうしたら…いいの?
………教えてよぉっ!」
幸せそうに笑う結は
何も答えてくれない
口を両手で押さえて
嗚咽だけが漏れた