◇禁断恋愛◆
あぁ、まただ――――――


今、あそこにいる日菜を見てまた、後悔してる




光と別れたあとの帰り道、南公園で日菜と黒崎がいた


日菜は、黒崎とベンチに座って話している


むしゃくしゃして・・・でも、俺にはどうしようもない


何も言えないだろ?


黒崎が、日菜の手に触れた


―――――頭の中で、何かが切れる音がした―――――


「・・・日菜!!!」


俺は足早に、日菜と黒崎がいるベンチに向かっていた


もう、理性なんてどこにもない


『あれ?聖夜、どぉしたのっ?あっなんか、怒ってる?』


きょとん、としたように日菜は俺を見上げる


「今日は、用事あるって言ってただろ!!」


そう言って俺は、強引に日菜の手を引っ張る


『えっ!?ど、どうしたの聖夜っ!ご、ごめん黒崎くん・・・』


そう言って日菜を連れて人気のないところまで歩く


日菜は、何度か俺に呼びかける


だけど、もう何も聞こえない


人気のない建物のかげに日菜を連れ込んだ


壁に、押さえつけた


「なんで・・・なんでアイツなんだよ?なんで俺じゃだめなんだよ・・・」


『えっ?な、何・・・?どうしたの、聖夜??』




「・・・好きなんだ・・・・・・・」
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