私があなたであなたが私!?




「お母さん嬉しいわ!」



「へっ?」



すっとんきょうな声をあげるあたしに対して、千夏ママは感激したようにパンっと手を合わせた。



「五歳の頃からよね……。お父さんが近いてきたらすぐに逃げたり、お父さんだけおかずを米粒程しか装わなかったり、お父さんが帰る時間になったら『お母さん、嫌なものが来る気がするから』とか言って玄関の鍵締めたり、お父さんだけ――」



うわぁ……すご。しかもまだ続くんですか。



てかあの千夏がなぁ。



そんな嫌いだったわけか……。



「でも……」



うふふ、と千夏ママが笑う。



「やっとお父さんを好きになってくれたのね♪」
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