私があなたであなたが私!?
服を着替えるとすぐそばにあるリビングへ。
「薫さん、お風呂――」
ドアから覗き込みながら薫さんを呼ぼうとすると、小さな机にバラバラと何かが置いてあって、薫さんは熱心に何か書いている。
しかし私の声に気づいたのかこちらを向いてニコッと笑った。
「あっ早いね」
薫さんは早々と置いてあった教科書やらノートやらを片付けだした。
「薫さん……、毎晩勉強してるんですか?」
私は少し眉を潜めて言った。