一生かくれんぼ
「隆行。お前は何も悪い事をしてないんだろ…」
「あぁ。何もしてない。」
「だったら、どっしりしてなさい。お前は母ちゃんの子なんだから…」
母ちゃんはやさしい顔で、そう言った。
そして母ちゃんは続けて、しゃべった。
「強く生きなさい…母ちゃんも頑張るから…」
そう言って母ちゃんは目を閉じた
春川隆行は母ちゃんの手を握りしめた。
「母ちゃんありがとう…」
母ちゃんの手を握ったのは10年ぶりだ。
そして母ちゃんは息を引きとった…
どうやら重い病気を患っていたらしい…
春川隆行はT町に戻る事にした。
故郷のO町に居る事もできるが、もしオレが警察に捕まる時にO町では捕まりたくない。
この大好きなO町を汚したくない。
春川隆行はその日の内にO町を出た。
T町に到着してすぐに近くの公衆電話が鳴りだした。
慣れたもので、春川隆行はすぐに電話にでた。
「尾佐田か!」
「あぁそうだ。よくT町に帰って来たな。」
「うるせえ!オレの勝手だろ!」
「それがお前の勝手にさせるわけにはいかないんだ。」
「どうゆう事だよ!」
春川隆行は嫌な予感がした。