学園(吟)
「本気で言ってるのか?」

「嘘だと思うアルか」

「俺は吟ネエ以外の人となんて、考えたくはない」

「グダグダ言う奴は、面倒アル」

「待ってくれよ。何でそんな事やってもいいんだよ?」

「アチシ一人で満足するような男じゃ、アチシと釣り合いが取れてないアル」

「う、うーん」

今のままでは何を言っても、無駄なような気がしてきた。

きっと、出直してきても、同じような事を言われるのがオチだろう。

「本当に、いいんだな?」

「良いアル。その代わり、何の変化もなかったときは、お前の最後だと思うアル」

マスタークラスになれという事なのか。

渚師匠に弟子入りするしかない。

「一つ聞いておきたいんだけど」

「アチシの性感帯なら教えてやらないアル」

「そうじゃなくて。俺が渚さんとの行為に耽ってる間に、吟ネエはどうするの?」

「ふっふっふ、気を溜めておくアル」

後で爆発されても困るんだけどな。

しかし、吟ネエの言っている事は嘘ではないはずだ。

どうにかして、マスタークラスにまでジョブチェンジするしかない。

ラスボスが妊娠してる恋人ってどないやねん。

ツッコミを入れなくもなったが、長く気を溜められるのも後々、苦労しそうだ。

俺は一階に降りて、渚さんの部屋を尋ねた。

「渚さん」

「はい、何でしょう」

盗聴器でも仕掛けてあるのだろうか。

何故か、俺達の話を聞いていたかのような衣装でベッドに座っていた。

その衣装とは、生まれた姿丸見えの赤のシースルーである。
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