【長編】sadist and masochist love stories
「陽生」


郁斗が俺の名前を呼んだ。


「なんだよ。」


「おっ!
湊司バージョンか?」


郁斗は、なんか愉快だ。


意味わかんねぇし。


ただ、不機嫌なだけだろ?


そこが似てんのか...


「てか、先輩がいるんだけど....」


「はっ?」


俺は、郁斗の見る方を見た。


みなみ?


気を使ってんのか?


てか、やっぱ元に戻ってるわけね。


まあ、いいんだけど。


しかも、なるたけ小さい声で郁斗が言ったから、周りは気づいてないみたいだし。


「ちょっと行ってくる。」


俺は、すぐにみなみのとこに。


「陽生、屋上。」


その一言だけ、みなみが言って、俺とみなみは屋上に向かった。
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