【長編】sadist and masochist love stories
「で、湊司は、いつ連れてきてくれんだ?」



父さん....


安心したように蒸し返すなよ。


「今日から付き合ってんだから先の話に決まってるだろ。」



「湊司、つまらないよ。
早く連れてきなよ。」


母さんも嬉々としてるし。


「絶対連れてこない。」


「そんなにかわいいの?」


母さんが俺じゃなくて陽生に話をふった。


「小さくてかわいいよ。
なんか、フワフワした不思議系に見えるよ。」


「陽生の見たまんまだよ。」


俺は、否定せずに肯定した。
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