【長編】sadist and masochist love stories
まあ、ちょっとわざと、彼女の思うとおり不機嫌を演じたわ。


てか、喧嘩になるどころじゃないのよね。


雄一は、拗ねちゃうし。


たまに、泣いちゃうし。


やっぱ、こうなるのねって思ってやめたのよ。


部下的には、想像できないんだろうな。


力くんが言ってた。


家に来てくれたときに。


あまりの変わりようにひいてたっけ。


つきあいが長い割に知らなかったみたい。


私の前の雄一を。


まあ、それはいいけど。


仕事中の雄一は、クールで仕事が早いんだって。


部下には、頼りにされて好かれてるみたい。


彼女は、素の雄一を知らないからね。


仕方ないよね。


そこにひかれても。
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