【長編】sadist and masochist love stories

陽生 side ①

「ただいま〜」


「おじゃましま〜す。」


俺は、みなみと一緒に家に帰ってきた。


母さんは、キッチンからパタパタときた。


「おかえり。
みなみちゃん、いらっしゃい。」



「今日は、おじゃまします。」


「湊司は?」


「部屋に陽菜ちゃんといるわよ。
てかね。
陽菜ちゃんにお母さんじゃなくてお姉さんに見られたのよ。」


母さんが、キャッキャッとはしゃいでる。


「柚希さん。
そう見えますよ。
私は、小さい頃から知ってるからあれだけど、初対面なら。」


みなみは、納得してる。


「そんなもんか?
母さんは、母さんにしか見えんからな?」


俺は、首を傾げた。


「陽生には、わからないのね。
まあ、いいわ。
お父さんが帰ってくるまでみなみちゃんと部屋にいて。」


そう言って、キッチンに戻っていった。


「陽生って、柚希さんに冷たいよね。」


みなみは、勝手に家に上がって俺の部屋に行った。


「みなみ?」


俺は、みなみの後を追った。
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