【長編】sadist and masochist love stories
俺は、制服からラフな服に着替え、ベッドに腰掛けた。


-トントンッ


「湊司、入るわよ。」


母さんか。


てか、みなみが来たのか?


「どうぞ。」


ドアが開くと、母さんとみなみだった。


みなみは、学校とは一変して普段通りだった。


母さんは、サイドテーブルに飲み物とさっきのプリンを置いた。


「じゃあ、みなみちゃんごゆっくりね。」


「はい。
柚希さん。」


みなみは、笑顔で答えた。


「あっ!
みなみちゃん、晩ご飯は、どうする?」


母さんは、首を傾げてみなみに聞いた。


かわいいんだけど。


マジで俺の母親かよって感じ。


「....陽生が来る前に帰らないと。」


みなみは、痛々しかった。


笑ってるけど、うまく笑えてなかった。


「大丈夫よ。
陽生は、7時すぎないと帰ってこないから。
ちょっと早いかもだけど、6時頃に食べよっか?」


母さん、優しいなぁ。


「はい。」


「湊司も6時になったら、降りてきてね。」


「うん。
わかった。」


母さんは、俺の返事を聞くと部屋から出た。
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