【長編】sadist and masochist love stories
「陽生、ちょい黙れ。
てかさ....
外野ウザいんだけど。
あんたら空気読めよ。」


湊司が超低い声で威嚇するように言った。


好奇の目で見ていた人たちは、完全にビビっていた。


そりゃ、今のはかなり怖い。


自然と人が散ってった。


「陽生、騒がせすぎ。
とにかく、人がいないとこにいけよ。」


「湊司、ごめん。」


やっぱ、湊司はすげぇや。


俺は、騒ぎにするだけ。


なんで、こんな出来が違うんだよ。


父さんでもこんなじゃないだろ?


情けない。


「みなみも。
逃げるだけじゃダメだろ。俺がいい迷惑だ。」


湊司は、言うだけ言っていなくなった。


「みなみ、ごめん。」


「私もごめん。」
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