【長編】sadist and masochist love stories
田中がシュートを決めたみたいだ。


3回目だった。


予想外。


一発でいける気がしたから。


「よしっ。
中畑 湊司、これでいいだろ?」


てか。


俺、なんでフルネームなわけ?


噂で名前は、知ってるけどさ。


俺が知ってても、俺って有名じゃないし。


わかんねぇ。


「なぁ。
なんで、俺を知ってるわけ?」


「湊司。
失礼だろ。
1回バスケで勝ったろ?」

陽生は、なんで知ってんだ?


試合したんだ。


あんま、記憶ないな。


「そうだ。
MVPをとった後の俺にあっさり勝ちやがって。」


負け惜しみか?


情けない。


「知らねーよ。」
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