【長編】sadist and masochist love stories
「はい。
昨日の湊司くんのバスケ姿を見て、やっぱりファンになりました。」


やっぱり?


ファン?


意味がわかんね。


この子、バカ?


「俺、バスケは遊びしかしないから。」


俺は、峰岸 陽菜の前から去ろうとした。


「けど....
昨日は、真剣でしたよね?
私、観れて嬉しかったんです。」


「嬉しい?」


俺なんかのバスケが?


「私、湊司くんがバスケがうまいことはずっと知ってました。」


知ってた?


峰岸 陽菜とは、初対面だよな?


なんでだ?


俺は、首を傾げた。
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