【長編】sadist and masochist love stories
third story

湊司 side ①

昼になり、陽生が慌てて俺のとこにきた。


珍しい。


「どうした?」


「はぁ。はぁ。あの子が....」


メッチャ息切れてるし。


「あの子?」


「たしか....
湊司が朝、話してた子....」



「峰岸 陽菜か?」


「そう。
そいつが......」


なんとなく、陽生が言わんとしようとしてることがわかった。


「どこに行ったわけ?」



マジ、女ってめんどくせぇ。


「来い。」


陽生は、話すより行く方が早いと感じたみたいだ。


屋上の階段のあたりにいた。


陽生は、説明下手だから納得だな。
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