【長編】sadist and masochist love stories
「でもね。
お兄ちゃんとあっちゃんの事があるからかなって....」


そういえば、峰岸 清人の妹だっけ。


「2人から事情を聞いてるの?」


「あまり....
ただ、湊司くんはバスケがうまいって話を聞いただけ。
どう知り合ったとかは、知らない。
教えてくれなかった。」


「それはな。
兄としての威厳を保ちたいからじゃないか?」


だってな。


5歳下の中学生にバスケに負けた話だろ。


俺が峰岸さんの兄なら言えない。


恥だろ?


「へっ?」


「まあ。
俺から、聞くような話ではないから、言えないけど。
それを含んでたとしても、湊司は、だれかれかまわず助けない。」


「中畑くん、ありがとう。」
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