キ ミ イ ロ
俯きながら、ありえない、そう呟いた。
だって
あんなん、そんなこと言うわけない。
「…お母さんね、涙ちゃんが思ってるよりすごく心配してるんだよ?」
まるで小さい子どもをあやすように。
「だから早く、一刻も早くって」
──・・・骨髄移植。
先生の説明からだと、十本も骨髄に針を刺して……らしい。
内心、すごく恐くて。
だけどさ
「……やる、受ける」
お母さんはもう、なんでもよかった。
早く、そう思ってんなら。
こっちも早く受けたかった。