キ ミ イ ロ
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なんとなく起きた朝。
毎日と変わらなかった。
だけど少し違うのは、さっきから先生と看護師がバタバタしてること。
少したった後、
「……涙ちゃん、寝れたかな」
「…はい」
──・・・怖い。
「……なら、そろそろ行こうか」
──・・・怖い。
看護師にベッドを取り替えてもらって、ガラガラと病室を出る。
緊張はピークだった。
「………櫂兄…」
安心するために、大好きな人の名前を呟く。
病室が遠くなっていく。
「………涙っ」
──・・・突然後ろから、大好きな人の声がした。