最高級の召使
「じぃ…やだよ。
元気でいてくれないと……」



じぃの目は最近輝かない……
話もしなくなって
ただ天井か窓の外を見ている。


そのうち座ることも
できなくなってきた。


「じぃがいなくなったら…
ね?楓だよ?覚えてるでしょ?
じぃの家族だよ。」



今朝のニュースや
屋敷の話を
反応しないじぃに必死で語る。



ある日


「う…すみません…が…」
はっきりと私と介護士に話かけた。


驚いて駆け寄った。


「なんですか?
正之助さん!!どうしましたか!?」
介護士が大きな声で聞いた。
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