最高級の召使
「いってらっしゃいませ。」


召使に見送られて
学校に行くのが私の日課


今日は、気分が乗らない
ムッサイ顔で車に乗り込む。



召使にいい顔なんてする必要はない。



知らん顔。
私はそういう人間・・・・




でも じぃだけは違う。


じぃが

「楓さま…いってらっしゃいませ。」

車の窓ごしに笑顔で言った。



「うん。」
手を振る私・・・・


じぃは、両親よりも大事な家族だった。
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