最高級の召使
料理長が



「お逃げなさい。
小田島さんのところに・・・・」

と言った。


「え?」



「家を捨てたらいい。
私たちなら、大丈夫。
なんとかなる・・・・・」



「私がいなくなったら
仕事がなくなるわ。」




「手職があります。
どこでも働きます。
メイドたちも若いし、運転手の佐藤くんは・・・・
ちょっと心配だけど
私も知り合いに聞いてみます。
ご両親にわからせてやればいい。
小田島さんと愛し合ってるって。」



「料理長・・・・
ありがとう・・・・・・
倉之助に話してみる。」



感動で一杯になった。



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