最高級の召使
倉之助からも心配して電話が来た。

私は井上の気味の悪さや
両親の話を
細かく話した。


料理長が倉之助のところに
逃げなさいって
言ったこと


倉之助も私を
離したくないと言ってくれた。



私は、すべて捨てて
倉之助のところに行く決意を
固めた。



そう考えるだけで
心は解放されて
幸せな気分で一杯になった。



倉之助が出張から帰ってくるのを
待って、一緒に暮らすことにした。


卒業式に出席する両親が
帰ってきたとき
二人のことを話そうと考えていた。



「仕事、頑張ってきてね。」



「張り切ってくるからね。」




倉之助は出張に出かけて行った。

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