最高級の召使
後片付けを手伝った。


回りが慌てて
「楓さまはよろしいいです。」
と食器を取った。


「お手伝いしていただきましょう。」
倉之助がその食器を
私に返した。



「お手伝いしたいと
楓さまが思うのはきっと
とても充実していたからなんです。
最後までお願いしましょう。」


食器を下げたり
ゴミを片付けたり
私はキッチンと何度も往復した。


いつのまにか
私は一人で笑顔で
はりきっていた。



楽しい


楽しいってこういうことなんだ。

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