最高級の召使
コンコン
「楓さま・・・小田島です。」


「ちょっと待って。」

慌ててろうそくに火をつける。


「はい、今行きます。」


ドアをあけた。



「ちょっと入って。」


私は倉之助の背中を押した。


部屋の電気を消したら
ケーキーの灯がやさしく浮かび上がった。



「楓…さま?」


「座って、お誕生日なんでしょ?」


「これ、私にですか?」


「手作りじゃないけど
料理長が忙しくなるから。
うふふふ・・・・」


倉之助を座らせて


「お誕生日おめでと」と言った。



倉之助が

「ありがとうございます。」
と笑った。



「火を消して。」



倉之助が勢いよく
吹き消して真っ暗になった。
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