最高級の召使
要之助を呼び出したのは
考えすぎて眠れなくなったから


特進コースの教室には
授業の日程がびっしり
貼られていた。



「聞きたいことがあるの。
お昼一緒に食べない?」



「昼?約束してるけど
断るわ。屋上で待ってて。」



要之助を
屋上で待っていた。


「ごめん、遅くなって・・・」


「約束あったのにごめんね。
彼女?」


「ま~ね、金持ちの女って生意気だから
ムカツクんだよね。
あ・・・楓は違うから。
で、何?聞きたいことって。」


「あのね…ローサって誰?」



要之助が一瞬止まった。


「ローサ?
ローサがなんかあったのか?
こっちに来てんのか?」

私の肩を揺らした。
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