年下彼女のご機嫌いかが??
『あらっ♪流星君が来るなら、何かごちそうを作らなきゃねっ』



ママはご機嫌な様子で、レシピ本をめくりだした。



『パパ、りゅうが来たら、ちゃんと話聞いてあげてよ』



あたしの言葉に、少し顔をしかめて、



小さく頷くパパ。



なんか心配だなぁ……。



でもね。ちゃんとパパやママに分かってもらいたい。



だって、あたしがこうしている間にも、



お腹の赤ちゃんは少しずつ、大きくなっているのだから。



赤ちゃんのために……ね。



あたしは、りゅうの奥さんと、



……赤ちゃんのママ。



この二つの願いのために、



そのためなら、なんだって頑張れる気がするから。
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