年下彼女のご機嫌いかが??
『あらっ?レイナ、出掛けるの??』



着替えを終えた姉ちゃんの姿を見て、



母ちゃんが洗濯物を畳みながら聞いた。



『うん…りゅうのところに行ってくる。今から迎えに来てくれるって。今日はそのまま、りゅうんちに泊まってくるね』



『そう。分かったわ。いってらっしゃい♪』



彼氏が迎えに……か。



やっぱ頼りがいのあるのは、



俺みたいな中学生のガキじゃなく、



姉ちゃんの彼氏みたいな、



年上の落ち着いた男なんだよな。



それも泊まりかよ……。



『いってきます~!』



玄関先まで迎えに来た彼氏を見て、



たちまち溢れ出しそうなほどの笑顔の姉ちゃん。



彼氏も自然に姉ちゃんの手をとり、



二人で手を繋いで、外へと出て行った。
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