年下彼女のご機嫌いかが??
第30章***REINA
抱きしめられた感触が、



今もあたしに焼き付いている。



でもそれは、りゅうの温もりじゃなくて……。



抱きしめられて、動けなくなって、



そう……夢かと思った。



何日か前に見たあの夢の続き??って。



でもそれは夢ではなくて、



たった一つの現実だった。



可笑しいのは、エイトだけじゃない。



あたしも変だ。



だって、エイトは弟。



弟なら、こんな気持ちいらないよ。



あれからエイトはどうしてるんだろう。



あの日からなんだか気まずくて、



あたしは実家には帰っていなかった。



エイトに会ったらどんな顔して、



どんな会話をしていいのか分からないから。



こんな風に思うあたしはやっぱり変だ。










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