年下彼女のご機嫌いかが??
その愛しい新しい命。



さっきまで泣いていたのに、今はスヤスヤ眠っている。



初めてのぎこちない俺の抱っこ。



壊れちまいそうなくらいの小ささに、



めちゃくちゃ緊張しながらも、その寝顔を見つめた。



………可愛い。



……マジで小せぇな。



『本当にレイナに似てるわね。レイナの赤ちゃんの頃にもよく似ているわ』



レイナのお母さんは涙で潤んだ瞳で赤ちゃんを見つめていた。



その後、赤ちゃんは分娩室で出産後の処置をしているレイナとゆっくり対面した。



『会いたかったよ。これから宜しくね…』



レイナは赤ちゃんに向かって語りかけた。



赤ちゃんはその言葉に反応するかのように、



閉じていた目を開け、声のする方向を見ようとしているように思えた。



お腹にいる時から聞いていたレイナの声だもんな。



『レイナ、よく頑張ったな。俺達の子を無事に産んでくれてありがとな』



『うん……名前決めなきゃね!!』




『そうだな』



今日は俺達にとって、最高の記念日だな。
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