年下彼女のご機嫌いかが??
『おやすみなさぁい』



眠そうにあくびをしながら、



自分の部屋へ向かう嶺雅。



『おやすみ…嶺雅』



あたしとりゅうは声を揃えるようにして、嶺雅に笑顔を送った。



チョコレートクッキーの甘い香りが、



あたしとりゅうを包み込み、



嶺雅のいなくなったリビングで、



久しぶりに二人だけの時間がゆっくりと流れていく。



『嶺雅も大きくなったよなぁ。あいつにもついに好きな子が出来たかぁ』



あたしの首筋にキスをしながら、



りゅうが優しい声でつぶやいた。



『そうだね……』



首筋から少しずつ唇に近づいたキスを、



あたしもそっと受け入れた。

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