空 猫-ソラネコ-

「あぁ、もちろん。頑張れよ、応援してるからな」

ジロが優しくそう言ってくれた。

「さぁソラ。早く行くんだ、振り返らずそのまま走れ!」



タロの言葉に背中を押されて、ぼくは


「行ってきます!」


って言って走り出した。

「行ってこい、泣き虫ソラ」


タロとジロの力強い言葉を背中で聞いた。

タロとジロは、ぼくの姿が見えなくなるまで、じっと見送ってくれてたみたい・・・。

完全にぼくの姿が見えなくなってから、タロとジロは永い眠りについた。




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