【好きよりも愛してる】15才で突然ママになった奈都（2）

琢哉目線

産休が終わり、１ヶ月ぶりの仕事。





しかも営業部に戻された。



元々は俺の望んでいた職場。




でも今は少しでも早く家に帰りたかった。




一人で五つ子を必死に育ててる奈都を助けてやりたい。




たけど俺の思いとは反対に、毎日残業で帰るのは8時過ぎ。




でも奈都は文句一つ言わずいつも俺の帰りを待ってくれている。




楓も奈都のお母さんもいない。




貴子さんとボランティアの二人が毎日手伝いに来てくれている。




お袋には、｢奈都ちゃんが可哀想で、



夜もろくに寝てないのに、昼間も動きぱなし、



そのうち倒れたりでもしたら、



ねぇ琢哉、奈都ちゃん休ませてあげてよ。｣




俺だって分かってるよ。




奈都が大変な思いしてるのは、




たけど奈都が俺に言ってくるない限り、




俺はどうすることも出来ない。