【好きよりも愛してる】15才で突然ママになった奈都（2）

朝香目線

私は嫌がる遠矢を無理矢理外に連れ出した。




『朝香、俺は人混みが嫌いなの知ってるだろう？



何でそんなとこに行かなくちゃ行けないんだよ。』





｢私が行きたいの。私が遠矢と一緒に行きたいんだよ。｣




『だから、俺はやだっていってるだろう。』




『朝から二人で揉めてないで、天気もいいし行ってらっしゃい。』




そうなんだ。




昨日遠矢はうちに泊まった。



ここ最近週末遠矢はうちに来る。




それは父がうちに来るように勧めたからだ。




遠慮気味の遠矢に泊まって行けばいいと大胆な事言った父。




父の本心は分からないが、遠矢との交際を認めて貰えたのが嬉しかった。