【好きよりも愛してる】15才で突然ママになった奈都(2)
琢哉さんは、必ず私に言ってくれる。




『俺の奥さんは奈都で、愛してるのは奈都だけ。



阿紀の事は忘れたりしない。



たけど、今の俺は生きてる現実の方が大切なんだ。』



琢哉さんありがとう。




私も琢哉さんもお姉ちゃんの事を忘れたりしない。




暁は琢哉さんの腕の中で寝ている。




琢哉さんが暁をベットに寝かせた。




「奈都、五つ子見るのは本当に大変だな。



朝香が毎日五つ子に会いたいみたいなんたけど、



明日学校が終わったら又来てもいいかな?』




「遠矢嬉しい。毎日来て。私家の中ばかりにいるから、


外の様子が全く分からない。


だから学校の話しとか聞きたい。」




別に高校へ行きたい訳ではない。




ただ、外の様子が分からないと不安になる。




自分だけが取り残されたように感じるから。







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