One Way Ticket 2
二人でホットドッグを食べた噴水広場


ホットドッグのカートは閉まっていて

寂しげに佇んでいた


一定のテンポで間隔を開けて次々に吹き出す水


あの日は暖かくて
こどもたちが遊んでいた


あの日はこんな日が来るなんて想像もできなかったよ

凍てついた体に
外灯の白い光が眩しくかかる


「千香ちゃん?」


声の方に目を向ける
噴水の向こうに良一さんが立っていた
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