One Way Ticket 2
「お帰り、那智・・・」


ドアを開けた瞬間
ほのかに甘い香りが鼻腔鼻を衝いた


長い黒髪が優雅に風になびいた
立っていたのは


キレイで小柄な女性だった
透き通るような白い肌

ネコのような潤んだ大きな瞳

キレイとしか言いようの無い女


「・・・」


圧倒されてないにも言えない私に
鋭い瞳が突き刺さった

「あなた・・・だれ?」


「え・・・私は・・・」


「那智は?」


イラついてるように女は
づかづか部屋へ入ってきた

「あ、あの!あなたは?」

女を引き止めて聞いた

女はあっさり意図も簡単に言い放った
「那智の女」


その瞬間
何かが崩れるような気がした
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