狂愛-ソレハジュンアイ-



「陸くん、お待たせ」


今日はドキドキの遊園地。


「いや、俺が勝手に来ただけだから気にしなくて良いよ」



待ち合わせはF駅の時計台の前だったのに、陸くんはあたしを迎えに来てくれた。


「楽しみだな」


「そうだね」


こうして笑い合っていると、あたし達も普通のカップルに見えるのかな?


上っ面だけのカップルに……。




「はい、楽しい一時をー!」


ゲートを潜り中に入ると休日なだけあって人が大勢居た。



「どこから行く?」


遊園地が大好きなあたしは昨日感じた恐怖を忘れてはしゃいでいた。




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