狂愛-ソレハジュンアイ-
「楽しかったね!」
最後の締めの観覧車を乗ったあたし達はゲートへと向かっていた。
「陸くんは楽しかった? ずっとあたしの乗りたい物ばっかり乗ってたけど…」
そう言えば、と思って聞いてみた。
「楽しかったよ。最高だった」
優しく頭を撫でられ、あたしは微笑む。
約束を守っていれば、普通に優しい彼氏だ。
ただ、約束を破れば一瞬にして恐怖を見る事になる。
陸くんが呼んだタクシーに乗ってあたし達は帰った。
タクシーに乗ってる今も、あたし達は手を繋いでいる。