Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜



「萌音……」



顔を覗き込みながら杏ちゃんが言葉を続けた



「顔に…『彼女が居なくて安心しました』って書いてあるよ♪♪♪」




!!!!!



「もぉ!!!杏ちゃん!!」



手を延ばして杏ちゃんを捕まえようとしたら




キ−ンコーン…カンコーン…




予鈴が鳴った



「わっ!先生来ちゃう!!じゃっ萌音、実行委員頑張ってね♪」




そぉ言ってサッサと席に戻ってしまった




もぉ!!−−−




諦めて席に着き先生が来るのを待った



授業が始まりボンヤリ外を眺める



外は天気が良くて真っ青な空が広がってた




この授業が終わったら実行委員の集まりだ…






好きな人……




一目惚れ………




あるわけ無いのにどうしてか胸がザワついた




そして思い出していた…



彼の事を…



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