Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

☆甘クチVS辛クチ☆



次の日の放課後

私は重い足取りで屋上に向かってた


青矢先輩


何で私を呼び出したんだろう


本当は逃げたい気持ちで一杯だった


でも逃げるのは先輩に対して失礼だと思って



私は屋上へと足を向けた


階段を一歩づつ上がり


ようやく屋上の入口にたどり着く


…ギュッ


汗ばむ手で緊張しながら


ドアノブに手をかけて


そっと屋上の扉を開いた


…あっ…青矢先輩…


扉を開くとすぐに

屋上の手摺りにもたれ掛かりながらタバコを吸っている
先輩が目に入った


「あ…の…青矢先輩」


私が来た事に気付いていない
先輩の背中にそっと声を掛けた



声を掛けると
くわえタバコのまま顔だけをこっちに向けて


「遅ぇんだよ。」


ってダルそうに口にした


「スイマセン…」


謝りながら先輩の方へゆっくりと歩いて行き


目の前に立った


「あ…今日は何で呼んだんですか…」


って先輩の顔をまともに見れない私は
視線を下に向けたまま聞いてみる




デートまでしてあんな気まずい事したんだもん…


きちんと謝らなくちゃ


それで…


先輩との事断らなくちゃ


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