Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

「私…昴君を忘れたかった…私じゃ釣り合わないってそればっかり考えて…だから別れたの

でも、青矢先輩と居ても昴君の事ばっかり考えてた。待受も結局消せなくて…いつも見るたびに好きって…」



口にする私の顔を昴君がそっと触れた



「私こそごめんなさい…辛いの私だけじゃなかったのに。昴君だって辛かったのに…甘えてた

これからは逃げない。昴君を失う事が何よりも辛いって分かったから…だからもぉ一度…私と付き合ってください…」



「萌音……」


涙声で言葉にする私に


「俺が萌音を離すわけない。今度は別れたいって言っても離さないから…

萌音がすげぇ可愛いし、誰にも負けないくらい愛してる。
だから…ずっと俺の側で笑ってろな。」


大好きな笑顔が向けられる



我慢してた涙が一気に溢れ出して


ポロポロ流れてく


「泣くなぁ…」


って言って微笑んでから


そっと唇が触れた



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