Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

触れただけのキス


だけどそんなんじゃ物足りなくて



昴君をもっと感じたくて


「もっとキスしたい…」


って自然に口にしてた


私からそんな事言われるなんて思ってなかったのか
目を丸くして見つめる


でもすぐにフッって目を細めて



「萌音…好きだよ…」


そぉ言った後優しいキスが降ってきた




何度も


何度も


重なり合う唇



優しかったキスはどんどん深くなってく



「ん…あ…昴君…」


キスの合間に漏れる言葉


「ダメ…萌音がしてって言ったんだから…」


耳元で囁いたあとまたキスが落とされる



昴君の吐息に息が止まりそうなくらいクラクラしてしまう



昴君……



昴君……



私も愛してる……



しっかりと昴君の腕にしがみつき


全身で彼を感じた





何度もキスを繰り返したあと


唇を離して昴君が



「なぁ萌音…俺本当は萌音とここで会うずっと前から
萌音の事が好きだったんだ…」


って照れた顔をして言った



「えっ???」


昴君が私を前から好きだった?


だっていつから?


私達に接点なんかないよね



考え込む私を抱きしめながら


「あのな……」


って教えてくれた



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