Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

「でも2年生になって同じクラスで、見た目が派手だけど凄く面倒見がいい名波がなんだか気になりだして…」


確かに名波君は見た目怖い感じの人だ


金髪で肩に着く位の髪の毛のサイドをピンで留めている

耳には三連ピアス

ハッキリ言って派手なんだよね


でも見た目とは裏腹に意外と優しくて
重い物さりげなく持ってくれたりするんだよね



「それでこの間のバスケ部の試合で頑張ってるアイツ見たら、胸がキュンってなっちゃって…」


そうなんだ……

真っ赤になって話す杏ちゃんは凄く可愛かった


「ごめんね…萌音には近いうちに話そうと思ってたんだけど…」

申し訳なさそうに謝る杏ちゃんを見て

「何で謝るの!!私は気にしてないよ。」

って笑顔で答えた



ん??待って…

じゃあ二人は両思い!!!


「でも告られたのに断って、今更何て言えばいいのか分からなくてさ……」


杏ちゃんは悲しそうに溜め息をついた


「杏ちゃん!!じゃあ尚更明日一緒に行こうよ!!」

「萌音ぇ……」


名波君も杏ちゃんが好きなんだよ!!


って言いたかったけど言えない自分がもどかしかった


「ねっ!!頑張ろ!!」

励ます位しか今の私には出来ないけど
杏ちゃんには絶対幸せになって欲しいんだもん!!


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