Sweet〜甘クチ王子様と夏の恋〜

私の想いが通じたのか杏ちゃんは笑顔で

「うん。行く!!萌音ありがとう!!」


って抱き着いてきた

「わっ!!杏ちゃん!!」

「萌音の幸せ分けてね♪♪」

っていつもの可愛い悪戯な笑顔で笑ったんだ

杏ちゃん…

絶対幸せになってね!!




私は嬉しくて
すぐに昴君の所に走っていった


早く昴君に知らせたいな…

廊下を曲がって中庭に行くと体育が終わってジャージ姿の昴君が立ってた

「昴君!!!」

声をかけて駆け寄ってジャージの裾を引っ張った

「あのね!!あのね!!」

「萌音!!どうしたんだよ!!息切れてるぞ??」

そぉ言って私の背中を優しく摩った


−トクン…

あっ…

優しく摩られていると気持ちが少し落ち着いてきた…

昴君の手って不思議だな…

触れられてるだけで凄く安心する…


昴君はゆっくり背中を摩ってくれた後私の頭を優しく撫でた

「萌ちゃん。落ち着いた??」

まるで子供をあやすように聞いてくる


何だかくすぐったい気持ちになったけど嬉しかった


「うん…あのね!!」

私はさっきの話しを昴君に話した

昴君は驚いて


「あいつら両思いなんだ!!」

って目を丸くして言った

「うん!!私嬉しくて早く昴君に言いたかったの!!」

それを言った途端
昴君が私をギュッと抱きしめた

「えっ!!」

驚いていると

「萌音凄っげぇ可愛い!!」

って呟いた…

「息切らして走ってきて、俺に早くとかマジでツボだから!!」

って言って顔を優しく手で包んだ


そして

「明日の祭楽しもうな♪♪」


って言ってオデコにキスをした


私は昴君の唇が触れたオデコを触りながら真っ赤な顔をして


「うん!!」

って答えた………


そして願ったの


杏ちゃんも名波君も皆幸せになれますようにって




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