【CORORS①】虹色の扉

 「あ、そろそろお店戻りますね」

 「そうだね」


 僕達は腰をあげ、今歩いて来た道を歩き戻り戻る。

 木漏れ日が優しく顔にかかる。



 しばらく緑色のトンネルを歩いた頃、薫さんは急に立ち止まった。

 僕もつられて足を止める。


 「どうしたの?」

 「あの、あつかましい事お願いしてもいいですか?」

 「何?」


< 45 / 191 >

この作品をシェア

pagetop