君が悪いのだ
 老紳士はずぶ濡れのまま、おれの部屋を通って、玄関を抜けて行く。部屋が濡れて、おれは、うわ、と思った。かんかんかん、と階段を降りる音が、開け放たれたドアから聞こえる。閉めてけや。
 ふと、ごうん、と呻いて、洗濯機が動き出した。おれはタバコを吸って彼が止まるのを待った。乾燥が済んで、洗濯機から洗濯物を取り出していると、グローバルワークのシャツが1枚足りない。じじい。
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