Wink☆
「え?なんで淳平君が謝るの?」

アタシは驚いて顔をあげた。

「だって・・・俺のせいで別れたんだろ?」

申し訳なさそうに、アタシの顔を

見る淳平君。


確かに、別れた原因は、彼だった。

でもそれが全てじゃない。

原因はアタシにもある。

「淳平君が責任感じることないよ。

別れたことは・・・アタシが悪かったの。

だから、淳平君は悪くないよ」

「・・・小雪ちゃん」

また、泣いてしまいそうになった。

淳平君が、あんまり優しく笑うから。

「小雪ちゃん?」

「アタシ・・・別れたくなかったよ・・・

でも、アタシ素直じゃないから、嫌だって

言えなくて・・・何も、言えなくって・・・」

涙が次から次へと溢れ出して、止まらない。

アタシってこんなに泣き虫だったかな。

「小雪ちゃん。だったら、その気持ちを

ちゃんと伝えた方がいい。たとえ振られても、

言わないよりはましだ」

やっぱり・・・淳平君は強い。

アタシは・・・・・弱い。






淳平君が言ったことは正しいこと

ばかりだった。
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