俺と葉月の四十九日
消えた安田
「なぜ電話をくれないのだぁ!!圭介!」


バイト先にブル田が現れた。

入ってくるなり、カウンターレジに居る俺の前に仁王立ちで立ちはだかる。


「何だよ、いきなり」
「電話をくれると約束しただろう!嘘つきか?貴様は嘘つきか?!」
「おいっブル田!騒ぐな」

客の視線が注目してんだろっ!


しかもこの暑い中、また暑苦しいロゴTシャツ着てるし!
“常夏っ娘”って何?!

しかし、ブル田自身も暑い!
おかまいなしに騒ぎ立てる。


「昨夜は貴様からの電話を待ち睡眠不足だ!心配で切なくて…どれだけ連絡を待ち焦がれた事か!電話を抱きながら枕を人知れず濡らしたぞ!貴様の思わせぶりな言動で、僕のハートは深くえぐられて傷付き、台風8号の如く荒れすさんでいるからなぁっ!!」

「誤解される様な言い方すんじゃねぇ!!」


周り見ろ!

すでに変な目で見られてんじゃねぇか!
何考えてんだ!


「誤解とは何だ!人に聞かれてまずいとでも言うのか!だろうな、これほど僕の心を弄んだ貴様は…」
「お前の言い方が誤解されるんだよ!」


誰かこいつを止めてくれ!
フツウに安田の事を聞きたいって言えって!

腹に拳入れるぞ?!
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