俺と葉月の四十九日
―――カプセルか?!


スコップを放り投げ、両手で土をよけていく。


出てきたのは丸い筒の様なアルミ缶。


「これだよ!タイムカプセル!」


…コレなの?
味海苔の空き缶だけど?


「あった?!圭ちゃん!」

安田も駆け寄って来る。
いいよ…お前は金でも拾ってろ。


俺は、缶に着いた土を払い落としてやる。
ソレを嬉しそうに見つめるタクミ。

期待いっぱいの目、キラキラしてんなぁ。
よっぽど見たかったんだ。


こんな嬉しそうな顔されると、頑張った甲斐があったかも。


「ケロリン、開けて」
「俺?俺が開けていいの?」
「うん、開けて」
そう?そう言うなら…。


俺は、缶の蓋を掴んで引っ張った。
結構カタイ。

ジャリジャリと土がきしむ音と共に缶が開いた。


中に入っていたのは、手紙だろう綺麗に丸められた色とりどりの紙が四枚と虫キングのカード三枚、おもちゃの指輪と、それと…チュッパチャップス?


「タクミ、お前が入れたのって…」
「手紙とカードと飴」


やっぱり…。

「飴ならいいよって、みんな言ったから」


なぜ食べ物にこだわる?
ま、いいか。
子供ってこんなもんだよな、きっと。
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